特定秘密保護法の慎重審議を求めた辻こうじ市議のツイートに、越谷市議会が「反省を求める」決議
※ [追記] まとめタイトルを変更しました。
旧「辻こうじ越谷市議の特定秘密保護法に反対するツイートに対し、市議会が「反省を求める」決議」
新「特定秘密保護法の慎重審議を求めた辻こうじ市議のツイートに、越谷市議会が「反省を求める」決議」。
【事件概要】
● 11月26日、衆議院で特定秘密保護法が強行採決、審議は参議院へ
● 12月2日、民主党・市民ネットワーク、慎重審議を求める意見書を越谷市議会に提出
● 議会運営委員会の自民・公明の委員、「緊急性なし」と反対
● 辻こうじ市議、「なぜ緊急性がないと考えるのか」
● 自民・公明の委員、(辻市議いわく)緊急性なしを説明できず
● 委員会、全会一致を見られなかったとして提出を了承せず
● 3日(4日?)、辻こうじ市議、「不当な反対で提案を阻止された」とツイート
● 5日、自民・公明の委員、「不当」「阻止」は不適切ではと指摘
● 11日、自民・公明の市議団、辻こうじ市議に「反省を求める」決議案を提出
● 12日深夜1時すぎ、紛糾の末、「反省を求める」決議案可決
東京新聞:秘密法で自公批判ツイート 市議に「反省」決議 越谷市議会:社会(TOKYO Web)
埼玉県越谷市議会は十二日、辻浩司市議(38)=民主党・市民ネットワーク=に「反省を求める決議」案を賛成多数で可決した。辻氏は、特定秘密保護法案の慎重審議を求める意見書案を市議会に提出しようとしたが、「自民、公明の不当な反対で阻止された」と、短文投稿サイト「ツイッター」に投稿。激怒した自公両会派が「反省」を要求した。自公の対応に市民からは批判の声も上がった。
出典 東京新聞:秘密法で自公批判ツイート 市議に「反省」決議 越谷市議会:社会(TOKYO Web)
■ 辻こうじ市議のツイート
※ 東京新聞の報道では「辻氏が三日にツイッターで自公の対応を「不当だ」と批判したため」とあるが、同日に該当するツイートは見あたらなかった。上記のツイートを指すか。
辻こうじの「ただいま越谷を工事中!」 |何が問題?特定秘密保護法意見書についてのツイッター発言をめぐって
私が、2会派の提案への反対を「不当」と表現したのにはそれなりの理由があります。
越谷市議会では、議員が議案を提案する際には、議会開会の1週間前の告示日までにその案文を議会運営委員会で示すことが申し合わせ事項で定められています。もし告示日以降に緊急提案をしたい場合は、その内容に緊急性があるかどうかを議会運営委員会で協議をすることになっています。今回の意見書は、告示日の翌日の11月26日に行われた衆議院本会議での強行採決に抗議し、その後の参議院での慎重審議を求める内容であるので、当然、緊急性の要件は満たしているはずです。
にもかかわらず、自民・公明の2会派は、議会運営委員会で「緊急性がない」と反対をしました。私を含めて複数の委員が「なぜ緊急性がないと考えるのか」と繰り返し質問しましたが、納得のいく説明はありませんでした。
出典 辻こうじの「ただいま越谷を工事中!」 |何が問題?特定秘密保護法意見書についてのツイッター発言をめぐって
特定秘密保護法について、会派間で見解が分かれるのは仕方のないことです。意見書が本会議に正式に提案をされたときに、反対をした会派があったとしても私は不当だとは思いません。しかし、明らかに提出要件を満たしているのに、その提出すら認めないというのは、単なる見解の相違を超えて、不当ではないかと思うのです。
自民党籍の議員で構成するもう一つの会派である保守無所属の会は、「自分たちは秘密保護法には賛成だが、緊急提案の要件は満たしてると考える」と提案そのものには賛成をしています。手続き的な意味と議案の内容への賛否は分けて考えるべきと判断をしてくださったのだと思います。
出典 辻こうじの「ただいま越谷を工事中!」 |何が問題?特定秘密保護法意見書についてのツイッター発言をめぐって
■「反省を求める決議案」提出から可決まで
平成25年12月定例会 議員提出議案 越谷市公式ホームページ
※ 特定秘密保護法案に対する賛否の問題でないことは、辻こうじ市議とも見解を共有しており、「反省を求める決議」において言及する意味はないと思われる。一方、辻市議の指摘した緊急性について、「反省を求める決議」はなにも答えていない。
■ まとめ後の補足