南京事件にまつわる珍説ビリーバーをおちょくってみた
「彼らは二ヶ月間休むことも寝ることもなく一時間あたり五百人もの人間を殺害」
「たった三人の兵士で、一時間あたり百六十六人体の遺体を埋めることができた」
などと書かれています。
ホンマかいな?(笑)
○ 紅卍字会や崇善堂:南京事件の後、被害者の遺体を埋葬したボランティア団体。紅卍字会が約4万体、崇善堂が約11万体を埋葬。
○極東裁判の判決文:「後日の見積りによれば、日本軍が占領してから最初の六週間に、南京とその周辺で殺害された一般人と捕虜の総数は、二十万以上であったことが示されている。これらの見積りが誇張でないことは、埋葬隊とその他の団体が埋葬した死骸が、十五万五千に及んだ事実によって証明されている。」
「この犯罪の修羅の騒ぎは、一九三七年十二月十三日に、この都市が占拠されたときに始まり、一九三八年二月の初めまでやまなかった。この六、七週間の期聞において、何千という婦人が強姦され、十万以上の人々が殺害され、無数の財産が盗まれたり、焼かれたりした。」
○ほとんどは殺害されず:これは少し言いすぎ。区外に比べればはるかに安全だったが、安全区内でも「残敵掃討」と称する市民殺害が多数あった。
@aim54_phoenix 南京市政府の調査では1936年末に1,006,968人(秦郁彦『南京事件』増補版p208)、南京特務機関の資料では1937年3月末で1,019,667人(笠原十九司『南京事件』p219)となっています。これに加えて国民党軍が約10万人いました。
https://twitter.com/yunishio/status/775568354841022464